「出逢って惹かれあう」という目に見えないけど見たいもの
2021年6月韓国JTBC製作でNetflixオリジナルシリーズ
男女が出会って惹かれあって...でもどこかずっと距離があって、離れるのかそれとも距離を保っているのか果たしてどっちがいいのか自分自身だったらどういう選択をするだろうと考えさせられる。
ただのありきたりな恋愛というよりは内に秘めてる思いを代弁するような広い視点で考えさせられる恋愛ドラマだった。もどかしさや歯痒さが「次どうなるんだろう」を引き出す。
お似合いで美しすぎる主役ふたり
【わかっていても】&【マイネーム: 偽りと復讐】ハンソヒが行ったり来たりする映像
まず俳優ソンガンを検索したときに【SWEETHOME】の俳優だと知りびっくり。続いて【マイネーム: 偽りと復讐】の女優がハンソヒと知りそのイメージギャップで気になる度がUP。
ざっくり過ぎるあらすじ風
韓国ではGoogle並みの利用率であるNAVERでのweb漫画からうまれたドラマ「わかっていても」は漫画原作に忠実なキャスティングと言われていてナビとジェオンは顔や雰囲気もweb漫画のイメージそのまま抜き出したように似ていると韓国内の番組でお互いについて語っている場面もある。ストーリーは原作とドラマでやや内容が違うらしい。
「友達以上恋人未満」を求めているんだろうかこの人は...（ややネタバレ）
あるときジェオンが「付き合わないと仲良くなれないの？」と、⇒脳内解釈（【仲良くなるためには「付き合う」という手段をなぜとらなきゃいけないの？】）
（why?）
こちらもwhy？と聞き返したいくらい...
これを聞いて言葉に詰まってしまいそうになりませんか？ヒロインのナビもきっと即答はできないんじゃないかなと感じるセリフ。劇中でソンガン演じるジェオンのチャラ男具合が世の女性を悩ますチャラ男に翻弄されざるを得ない女性たちの気持ちにドンピシャに寄り添う。諸行無常のように男女の思いがどう変化していくのかも気になるところ。
物語の舞台はクリエイティビティ溢れるキャンパス。元カレの○○によって別れと出会いが急速に進展しながらストーリーはつづいていく。キャンパスライフと恋愛、人間関係、パーソナリティまで考えることのできるドラマ。
ただ恋愛観が多様化していく中で納得できるという人も多いのかもしれません。そういうマイノリティ含め考えが広がるセリフが多いのもみどころ。
俳優の演技を格上げするドラマ全体のビジュアルセンスが美しい
音楽ありき映像美とカメラワークがセンスいいと感じた。主人公は大学生で芸術美術専門としてる（彫塑科）学生という背景があるのでドラマの雰囲気全体が一つの作品っぽい場面も盛り込まれている上でのOSTとの相性がとても良かった。そして主演２人の整い過ぎたビジュアルが合わさって美しい感じ。
我々はおそらく「私と同じだ」に共感する
気持ちは止められない。そして、それを知って安心する。
何かに悩んだりその渦中にいるとなかなかそのことを俯瞰してみることが出来ず悩みの渦に飲まれる。またそれが「恋愛」となると中毒性が増す。きっと正しい判断ができないかもしれない。
人は人に興味を持ち「スキ」という感情がある限り私たちはエンタメで浄化し自らを癒しつつ素敵な恋愛で愛を保ち、愛を分け合い暮らしたい。「わかっていても」で脳内も心も浸ってみてはいかがでしょう。
