おもろいなあ(仮)

「こう感じた」を勝手にシェアしたいブログ

【ドライブ・マイ・カー】を読んで得たこと

女のいない男たち (文春文庫)

まず、ごめんなさい

「ドライブ・マイ・カー」を語る上でまだ映画は見ていません。しかし原作を読んで感想書きたくなってしまいました。というわけで、

書きたくなったから書いちゃう

原作は文藝春秋より文庫本で「女のいない男たち」というタイトルで発売されていて短編集の物語のひとつが「ドライブ・マイ・カー」と最後に収録されているのが「女のいない男たち」。

f:id:seikatc:20220221125404j:image

書店では数パターンの映画公開記念の帯が巻かれて、流行に乗りたくないとかみんなが見てるやつは見ないとかベストセラーは読まないとか言ってる頃は読んだ後に得られるプライスレスな感覚は体験できなくて、それが経験前は想像できないばっかりに変な頑固さは後々なくてもいいものになっていくんだなと改めて感じる作品に出会えるのはやはりうれしい。

どうしても普段の自分と置き換えて考えてしまう

「女のいない男たち」という本のタイトルにも惹かれどんな話かと読み進めると人が人を、男性が女性を、女性が男性を理解するうえで「そういった考えをするのか」といった道筋をたどれる感覚、もちろんすべての人の価値観は同じではないがある程度の日常生活や私たちの身近で起こっていそうなことをわかりやすい目線で紡いでくれているように感じた。

、、というのもどうしても【男性は強い】であろう勝手な思い込みや会って間もない人とあまり話したこともないのに勝手な解釈をしてしまったり自分自身の良くないと思う部分を振り返らされる。というところから人を通して学んだり今の時代の情報取捨の大切さも思い出されたり。みんな同じで弱い部分があって強い部分がある、本当は甘えたいけどなかなか素直になれない。本当は伝えたいけど言えない。

五感全部でその空気に触れたくなる作品

自動車の運転技術を通して性格を表しているような比喩的に感じる部分など原作読んでて実際に目で見たくてその表情を見たくて、BGM聞きたくてその世界の空気感を感じたいなと思える感覚が新鮮でいい感じ。(今までは映画見た後に原作読んでという順番が多かった。)そして原作のまえがきもぜひ読んでほしい。

どんな出会いも意味がある気がする


www.youtube.com

予告は30秒バージョンより90秒バージョンがグッと気持ち持ってかれました。

原作がある場合映画と少し違いがある場合もあるところも世界観広がって観る価値ありますね。今日も作品にありがとう。